第262章 居場所のない感じ
- 命运冠位指定Alter
- 迦勒底御主
- 909字
- 2024-10-22 00:43:25
蒸し暑い空気が、寮の中に漂う。
蒸し暑いなぁって、ルームメイトがそう文句を言っている。
でも自分がそう思わない。
全然そういうのは感じてこない。
いつものようにブルーだった。
どんな気分だって聞かれたら。
きっと『この世界には自分の居場所にいないって思うんだろう。
もう電子バイオリンを使ったのにね。
音の伝達する箱がなくて。
電力も入れてない。
ただ空気を通じて、四分の弦の音を奏でる。
その音は一般的に言えば。
所詮キーボードを打つ程度の音しか出ない。
弱音機が付いた音よりか弱くて、自分の個性を極めて圧制しているとはほぼ同然。
それなのに、ただ、届きたい。
他人に認められたい。
そういう小さな願望を持っている。
でも向こうはその後そういった。
『ドアを閉めて!バイオリンってウザイだよ。』
『……』
私はしばらく沈黙した。
『てめぇ!ドアを閉めろ!』
その後は大叫ぶだ。
『……コン。』
私は何も言わずに、ドアを閉めてた。
それでも、かすかな向こうの声が聞こえる。
私に罵っているようだ。
別に他人に認めてくれたくないって言ったらきっとうそだ。
友達や先生にも私に『他人の目線を無視して、お前がすべての人に認められないよ。』
て何度も何度も言われたが、まだ全然変わってない。
別に自分が変わりたくないわけじゃないが。
でも芸術というものは。
小説や美術、そして音楽や言語など。
いかに様々な領域にあるとしても。
その中の通りは簡単に変わらない。
すべては表現力の技術だ。
その点があったら、もちろん進む時は他人から届けてくれた評判は大切なんだ。
適当の褒め言葉は疲れた心をしみじみと治癒できる。
そして新しい前向きのメンタル的なエネルギーを得て、前に進むこと。
でも、他人からのネガティブな感情やコメントが多い場合にも、その人の心が落ち込んで、弱くなる可能性もある。
最も気まずいのは。
せっかく何十時間かけて絵を完成したところが、自分が完成した作品をネットで見せれば見せるほど、『なんで誰も来ないの』『いいねが足りない!』
コメントが全然ないって感じられる。
音楽も同じなんだ。
前には自分が楽しむこと。
今は逆になって、他人に罵られて、遠慮せざるを得ないものになっちゃった。
実に風刺的な話だった。