一
在东海的小岛之滨,
我泪流满面,
在白砂滩上与螃蟹玩耍着[4]。
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる
二
不能忘记那颊上流下来的
眼泪也不擦去,
将一握砂给我看的人。
頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず
三
对着大海独自一人,
预备哭上七八天,
这样走出了家门。
大海にむかひて一人
七八日
泣きなむとすと家を出でにき
四
用手指掘那砂山的砂,
出来了一支
生满了锈的手枪。
いたく錆びしピストル出でぬ
砂山の
砂を指もて掘りてありしに
五
一夜里暴风雨来了,
筑成的这个砂山,
是谁的坟墓啊。
ひと夜さに嵐来りて築きたる
この砂山は
何の墓ぞも
六
在这一天,
我匍匐在砂山的砂上,
回忆着遥远的初恋的苦痛。
砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出づる日
七
横在砂山脚下的,漂来的木头,
我环顾着四周,
试着对它说些话。
砂山の裾によこたはる流木に
あたり見まはし
物言ひてみる
八
没有生命的砂,多么悲哀啊!
用手一握,
悉悉索索的从手指中间漏下。
いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
九
湿漉漉的
吸收了眼泪的砂球,
眼泪可是有分量的呀。
しっとりと
なみだを吸へる砂の玉
なみだは重きものにしあるかな
一〇
在砂上写下
一百余个“大”字,
断了去死的念头,又回来了。
大といふ字を百あまり
砂に書き
死ぬことをやめて帰り来れり
一一
醒了还不起来,儿子的这个脾气
是可悲的脾气呀,
母亲啊,请勿责备吧。
目さまして猶起き出でぬ児の癖は
かなしき癖ぞ
母よ咎むな
一二
一块泥土和上口水,
做出哭着的母亲的肖像,——
想起来是悲哀的事情。
ひと塊の土に涎し
泣く母の肖顔つくりぬ
かなしくもあるか
一三
我在没有灯光的房里;
父亲和母亲
从隔壁拄着手杖出来[5]。
燈影なき室に我あり
父と母
壁のなかより杖つきて出づ
一四
玩耍着背了母亲,
觉得太轻了,哭了起来,
没有走上三步。
たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず
一五
飘然的走出家,
飘然的回来的脾气啊,
朋友虽然见笑……
瓢然と家を出でては
瓢然と帰りし癖よ
友はわらへど
一六
像故乡的父亲咳嗽似的
那么咳嗽了,
生了病觉得人生无聊。
ふるさとの父の咳する度に斯く
咳の出づるや
病めばはかなし
一七
少女们听了我的哭泣,
将要说是像那
病狗对着月亮号叫吧。
わが泣くを少女等きかば
病犬の
月に吠ゆるに似たりといふらむ
一八
在什么地方轻轻的有虫鸣着似的
百无聊赖的心情
今天又感到了。
何処やらむかすかに虫のなくごとき
こころ細さを
今日もおぼゆる
一九
觉得心将被吸进
非常黑暗的洞穴里去似的,
困倦的就睡了。
いと暗き
穴に心を吸はれゆくごとく思ひて
つかれて眠る
二〇
但愿我有
愉快的工作,
等做完再死吧。
こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂げて死なむと思ふ
二一
在拥挤的电车的一角里,
缩着身子,
每晚每晚我的可怜相啊。
こみ合へる電車の隅に
ちぢこまる
ゆふべゆふべの我のいとしさ
二二
浅草的热闹的夜市,
混了进去,
又混了出来的寂寞的心。
浅草の夜のにぎはひに
まぎれ入り
まぎれ出で来しさびしき心
二三
想把爱犬的耳朵切了来看,
可哀呀,这也由于这颗心
对事物都倦了吧。
愛犬の耳斬りてみぬ
あはれこれも
物に倦みたる心にかあらむ
二四
哭够了的时候,
拿起镜子来,
尽可能的作出种种脸相。
鏡とり
能ふかぎりのさまざまの顔をしてみぬ
泣き飽きし時
二五
眼泪啊,眼泪啊,
真是不可思议啊,
用这洗过了之后,心里就想游戏了。
なみだなみだ
不思議なるかな
それをもて洗へば心戯けたくなれり
二六
听到母亲吃惊的说话,
这才注意了,——
用筷子正敲着饭碗呢。
呆れたる母の言葉に
気がつけば
茶碗を箸もて敲きてありき
二七
躺在草里边,
没有想着什么事,
鸟儿在空中游戏,在我的额上撒了粪。
草に臥て
おもふことなし
わが額に糞して鳥は空に遊べり
二八
我的胡子有下垂的毛病,
使我觉得生气,
因为近来很像一个讨厌的人。
わが髭の
下向く癖がいきどほろし
このごろ憎き男に似たれば
二九
森林里边听见枪声,
哎呀,哎呀,
自己寻死的声音多么愉快。
森の奥より銃声聞ゆ
あはれあはれ
自ら死ぬる音のよろしさ
三〇
耳朵靠了大树的枝干,
有小半日的工夫,
剥着坚硬的树皮。
大木の幹に耳あて
小半日
堅き皮をばむしりてありき
三一
“为这点事就死去吗?”
“为这点事就活着吗?”
住了,住了,不要再问答了!
「さばかりの事に死ぬるや」
「さばかりの事に生くるや」
止せ止せ問答
三二
偶然得到的
这平静的心情,
连时钟的报时听起来也很好玩。
まれにある
この平なる心には
時計の鳴るもおもしろく聴く
三三
忽然感觉深的恐怖,
一动也不动,
随后静静的摸弄肚脐。
ふと深き怖れを覚え
ぢっとして
やがて静かに臍をまさぐる
三四
走到高山的顶上,
无缘无故的挥挥帽子,
又走下来了。
高山のいただきに登り
なにがなしに帽子をふりて
下り来しかな
三五
什么地方像是有许多人
竞争着抽签的样子,
我也想要去抽。
何処やらに沢山の人があらそひて
鬮引くごとし
われも引きたし
三六
生气的时候,
必定打破一个缸子,
打破了九百九十九个,随后死吧[6]。
怒る時
かならずひとつ鉢を割り
九百九十九割りて死なまし
三七
时常在电车里遇见的那矮个子的
含怒的眼睛,
这阵子使我感到不安了[7]。
いつも逢ふ電車の中の小男の
稜ある眼
このごろ気になる
三八
来到镜子店的前面,
突然的吃惊了,
我走路的样子显得多么寒伧啊。
鏡屋の前に来て
ふと驚きぬ
見すぼらしげに歩むものかも
三九
不知怎的想坐火车了,
下了火车
却没有去处。
何となく汽車に乗りたく思ひしのみ
汽車を下りしに
ゆくところなし
四〇
有时走进空屋里去吸烟,
哎呀,只因为想
一个人待着。
空家に入り
煙草のみたることありき
あはれただ一人居たきばかりに
四一
无缘无故的觉得寂寞了
就出去走走,我成了这么个人,
至今已是三个月了。
何がなしに
さびしくなれば出てあるく男となりて
三月にもなれり
四二
把发热的面颊
埋在柔软的积雪里一般,
想那么恋爱一下看看。
やはらかに積れる雪に
熱てる頬を埋むるごとき
恋してみたし
四三
可悲的是,
给那满足不了的利己的念头
缠得没有办法的男子。
かなしきは
飽くなき利己の一念を
持てあましたる男にありけり
四四
在房间里,
摊开手脚躺下,
随后静静的又起来了。
手も足も
室いっぱいに投げ出して
やがて静かに起きかへるかな
四五
像从百年的长眠里醒过来似的,
打个呵欠,
没有想着什么事。
百年の長き眠りの覚めしごと
呿呻してまし
思ふことなしに
四六
抱着两只手,
近来这么想:
让大敌在眼前跳出来吧。
腕拱みて
このごろ思ふ
大いなる敵目の前に躍り出でよと
四七
我会到了个男子,
两手又白又大,
人家说他是个非凡的人[8]。
手が白く
且つ大なりき
非凡なる人といはるる男に会ひしに
四八
想要愉快的
称赞别人一番;
寂寞啊,对于利己心感到厌倦了。
こころよく
人を讃めてみたくなりにけり
利己の心に倦めるさびしさ
四九
天下了雨,
我家的人脸色都阴沉沉的,
雨还是晴了才好。
雨降れば
わが家の人誰も誰も沈める顔す
雨霽れよかし
五〇
有没有
用从高处跳下似的心情,
了此一生的办法呢?
高きより飛びおりるごとき心もて
この一生を
終るすべなきか
五一
这些日子里,
胸中有隐藏着的悔恨,——
不叫人家笑我。
この日頃
ひそかに胸にやどりたる悔あり
われを笑はしめざり
五二
听见谄媚的话,
就生气的我的心情,
因为太了解自己而悲哀啊。
へつらひを聞けば
腹立つわがこころ
あまりに我を知るがかなしき
五三
把人家敲门叫醒了,
自己却逃了来,多好玩呀,
过去的事情真可怀恋呀。
知らぬ家たたき起して
遁げ来るがおもしろかりし
昔の恋しさ
五四
举止装作非凡的人,
这以后的寂寞,
什么可以相比呢。
非凡なる人のごとくにふるまへる
後のさびしさは
何にかたぐへむ
五五
他那高大的身子
真是可憎呀,
到他面前说什么话的时候[9]。
大いなる彼の身体が
憎かりき
その前にゆきて物を言ふ時
五六
把我看作不中用的
歌人的人,
我向他借了钱。
実務には役に立たざるうた人と
我を見る人に
金借りにけり
五七
远远的听见笛子的声音,
大概因为低着头的缘故吧,
我流下泪来了。
遠くより笛の音きこゆ
うなだれてある故やらむ
なみだ流るる
五八
说那样也好,这样也好的
那种人多快活,
我很想学到他的样子。
それもよしこれもよしとてある人の
その気がるさを
欲しくなりたり
五九
把死当作
常吃的药一般,
在心痛的时候。
死ぬことを
持薬をのむがごとくにも我はおもへり
心いためば
六〇
路旁的狗打了个长长的呵欠,
我也学它的样,
因为羡慕的缘故。
路傍に犬ながながと呿呻しぬ
われも真似しぬ
うらやましさに
六一
认真的拿竹子打狗的
小孩的脸,
我觉得是好的。
真剣になりて竹もて犬を撃つ
小児の顔を
よしと思へり
六二
发电机的
沉重的呻吟,多么痛快呀,
啊啊,我想那样的说话!
ダイナモの
重き唸りのここちよさよ
あはれこのごとく物を言はまし
六三
好诙谐的友人死后
面上的青色的疲劳,
至今还在目前。
剽軽の性なりし友の死顔の
青き疲れが
いまも目にあり
六四
给性情易变的人做事,
深深的觉得
这世间讨厌了。
気の変る人に仕へて
つくづくと
わが世がいやになりにけるかな
六五
像龙似的在天空上跃出,
随即消灭了的烟,
看起了没有餍足。
龍のごとくむなしき空に躍り出でて
消えゆく煙
見れば飽かなく
六六
愉快的疲劳呀,
连气也不透,
干完工作后的疲劳。
こころよき疲れなるかな
息もつかず
仕事をしたる後のこの疲れ
六七
假装睡着,勉强打呵欠,
为什么这样做呢?
因为不愿让人家觉察自己的心事。
空寝入生呿呻など
なぜするや
思ふこと人にさとらせぬため
六八
停住了筷子,忽然的想到,
于今渐渐的
也看惯了世间的习气了。
箸止めてふっと思ひぬ
やうやくに
世のならはしに慣れにけるかな
六九
早晨读到了
已过了婚期的妹妹[10]的
像是情书似的信。
朝はやく
婚期を過ぎし妹の
恋文めける文を読めりけり
七〇
我感到一种湿漉漉的
像是吸了水的海绵似的
沉重的心情。
しっとりと
水を吸ひたる海綿の
重さに似たる心地おぼゆる
七一
死吧死吧,自己生着气,
沉默着的
心底的黑暗的空虚。
死ね死ねと己を怒り
もだしたる
心の底の暗きむなしさ
七二
人家在说话,
只见他那野兽似的脸,
一张一闭的嘴。
けものめく顔あり口をあけたてす
とのみ見てゐぬ
人の語るを
七三
父母和儿子,
怀着不同的心思,静静的对着,
多么不愉快的事呀。
親と子と
はなればなれの心もて静かに対ふ
気まづきや何ぞ
七四
没有死成的
是乘那只船,
参加那一趟航海的一个旅客。
かの船の
かの航海の船客の一人にてありき
死にかねたるは
七五
眼前的点心碟子什么的,
想要嘎嘎的咬碎它,
真是焦躁呀。
目の前の菓子皿などを
かりかりと嚙みてみたくなりぬ
もどかしきかな
七六
很会笑的青年男子
要是死了的话,
这个世间总要寂寞点吧。
よく笑ふ若き男の
死にたらば
すこしはこの世のさびしくもなれ
七七
无端地想要
在草原上面跑一跑,
直到喘不过气来。
何がなしに
息きれるまで駆け出してみたくなりたり
草原などを
七八
穿上新洋服什么的,
旅行去吧,
今年也这么想过。
あたらしき背広など着て
旅をせむ
しかく今年も思ひ過ぎたる
七九
故意的灭了灯火,
睁着眼想着,
那是极平常的事情。
ことさらに燈火を消して
まぢまぢと思ひてゐしは
わけもなきこと
八〇
在浅草凌云阁[11]的顶上,
抱着胳膊的那天,
写下了长长的日记。
浅草の凌雲閣のいただきに
腕組みし日の
長き日記かな
八一
这是寻常的玩笑么,
拿着刀装出死的样子,
那个脸色,那个脸色。
尋常のおどけならむや
ナイフ持ち死ぬまねをする
その顔その顔
八二
嘁嘁嚓嚓的说话声逐渐高起来,
手枪响了,
人生终局了。
こそこその話がやがて高くなり
ピストル鳴りて
人生終る
八三
有时候
想要像小孩似的闹着玩,
不是恋爱着的人该做的事吧。
時ありて
子供のやうにたはむれす
恋ある人のなさぬ業かな
八四
一出了家门,
日光温暖的照着,
深深的吸了一口气。
とかくして家を出づれば
日光のあたたかさあり
息ふかく吸ふ
八五
疲倦的牛的口涎,
滴滴嗒嗒的
千万年也流不尽似的。
つかれたる牛のよだれは
たらたらと
千万年も尽きざるごとし
八六
在路旁铺石上边,
有个男子抱着胳膊;
仰脸看着天。
路傍の切石の上に
腕拱みて
空を見上ぐる男ありたり
八七
我看着那群人,
不知怎的带着不安的目光
抡着铁镐。
何やらむ
穏かならぬ目付して
鶴嘴を打つ群を見てゐる
八八
今天从我心里逃出去了,
像有病的野兽似的
不平的心情逃出去了。
心より今日は逃げ去れり
病ある獣のごとき
不平逃げ去れり
八九
宽大的心情到来了,
走路的时候
似乎肚子里也长了力气。
おほどかの心来れり
あるくにも
腹に力のたまるがごとし
九〇
只因为想要独自哭泣,
到这里来睡了,
旅馆的被褥多舒服呀。
ただひとり泣かまほしさに
来て寝たる
宿屋の夜具のこころよさかな
九一
朋友啊,别讨厌,
乞食者的下贱,
饿的时候我也是这般。
友よさは
乞食の卑しさ厭ふなかれ
餓ゑたる時は我も爾りき
九二
新墨水的气味,
打开塞子时,
沁到饥饿的肚子里去的悲哀。
新しきインクのにほひ
栓抜けば
餓ゑたる腹に沁むがかなしも
九三
悲哀的是,
忍住了嗓子的干燥,
蜷缩在夜寒的被窝里的时候。
かなしきは
喉のかわきをこらへつつ
夜寒の夜具にちぢこまる時
九四
哪怕只让我低过一次头的人,
都死了吧!
我曾这样的祈祷。
一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと
九五
跟我相像的两个朋友:
一个是死了,
一个出了监牢,至今还病着。
我に似し友の二人よ
一人は死に
一人は牢を出でて今病む
九六
有着丰富的才能,
却为妻子的缘故而烦恼的友人,
我为他而悲哀。
あまりある才を抱きて
妻のため
おもひわづらふ友をかなしむ
九七
吐露了心怀,
仿佛觉得吃了亏似的,
和朋友告别了。
打明けて語りて
何か損をせしごとく思ひて
友とわかれぬ
九八
看着那阴沉沉的
灰暗的天空,
我似乎想要杀人了[12]。
どんよりと
くもれる空を見てゐしに
人を殺したくなりにけるかな
九九
只不过有着平凡的才能,
我的友人的深深的不平,
也着实可怜啊。
人並の才に過ぎざる
わが友の
深き不平もあはれなるかな
一〇〇
谁看去都是一无可取的男子来了,
他摆了一通架子又回去:
有像这样可悲的事么?
誰が見てもとりどころなき男来て
威張りて帰りぬ
かなしくもあるか
一〇一
不管怎样劳动,
不管怎样劳动,我的生活还是不能安乐:
我定睛看着自己的手[13]。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
一〇二
将来的事好像样样都看得见,
这个悲哀啊,
可是拂拭不掉。
何もかも行末の事みゆるごとき
このかなしみは
拭ひあへずも
一〇三
正如有一天,
急于想喝酒,
今天我也急于想要钱。
とある日に
酒をのみたくてならぬごとく
今日われ切に金を欲りせり
一〇四
喜欢玩弄水晶球,
我这颗心
究竟是什么心啊。
水晶の玉をよろこびもてあそぶ
わがこの心
何の心ぞ
一〇五
没有什么事,
而且愉快的长胖着,
我这个时期多不满足啊。
事もなく
且つこころよく肥えてゆく
わがこのごろの物足らぬかな
一〇六
想要一个
很大的水晶球,
好对着它想心事。
大いなる水晶の玉を
ひとつ欲し
それにむかひて物を思はむ
一〇七
对自夸的友人
随口应答者,
心里好像给予一种施舍。
うぬ惚るる友に
合槌うちてゐぬ
施与をするごとき心に
一〇八
一天早晨从悲哀的梦里醒来时,
鼻子里闻到了
煮酱汤的香气!
ある朝のかなしき夢のさめぎはに
鼻に入り来し
味噌を煮る香よ
一〇九
空地里笃笃的琢石头的声音,
在耳朵里响,
直到走进家里。
こつこつと空地に石をきざむ音
耳につき来ぬ
家に入るまで
一一〇
多么可悲呀,
仿佛头里边有个山崖,
每天有泥土在坍塌。
何がなしに
頭のなかに崖ありて
日毎に土のくづるるごとし
一一一
就像远方有电话铃响着一样,
今天也觉耳鸣,
悲哀的一天呀。
遠方に電話の鈴の鳴るごとく
今日も耳鳴る
かなしき日かな
一一二
有泥垢的夹衣的领子啊,
悲哀的是
带着故乡的炒核桃的气味。
垢じみし袷の襟よ
かなしくも
ふるさとの胡桃焼くるにほひす
一一三
想死得不得了的时候,
在厕所里躲过人家的眼目,
装了可怕的脸相。
死にたくてならぬ時あり
はばかりに人目を避けて
怖き顔する
一一四
目送着一队兵走过去,
我感到悲哀了,
看他们是多么没有忧虑啊。
一隊の兵を見送りて
かなしかり
何ぞ彼等のうれひ無げなる
一一五
这一天同胞的脸
显得卑鄙不堪,
就躲在家里吧。
邦人の顔たへがたく卑しげに
目にうつる日なり
家にこもらむ
一一六
下一次的休息日就睡一天看吧,
这样想着,打发走了
三年来的时光。
この次の休日に一日寝てみむと
思ひすごしぬ
三年このかた
一一七
有时候觉得我的心
像是刚烤好的
面包一样。
或る時のわれのこころを
焼きたての
麺麭に似たりと思ひけるかな
一一八
嘀嗒嘀嗒的
落下的雨点,
在我疼痛的头里震着的悲哀呀。
たんたらたらたんたらたらと
雨滴が
痛むあたまにひびくかなしさ
一一九
有一天,
把屋里的纸门重新裱糊了一遍,
因此这一天就心平气和了。
ある日のこと
室の障子をはりかへぬ
その日はそれにて心なごみき
一二〇
心想这样是不行的,
站了起来,
听见门外有马嘶声。
かうしては居られずと思ひ
立ちにしが
戸外に馬の嘶きしまで
一二一
茫然的站在廊子里,
粗暴的推那门,
立刻就开了。
気ぬけして廊下に立ちぬ
あららかに扉を推せしに
すぐ開きしかば
一二二
定睛看着
吸了黑的和红的墨水
变得干硬的海绵。
ぢっとして
黒はた赤のインク吸ひ
堅くかわける海綿を見る
一二三
那天晚上我想写一封
谁看见了都会
怀念我的长信。
誰が見ても
われをなつかしくなるごとき
長き手紙を書きたき夕
一二四
有没有那一种药?
淡绿色的,
喝了会使身体像水似的透明的药?
うすみどり
飲めば身体が水のごと透きとほるてふ
薬はなきか
一二五
平常盯着洋灯觉得厌倦了,
三天的工夫
和蜡烛的火亲近。
いつも睨むラムプに飽きて
三日ばかり
蠟燭の火にしたしめるかな
一二六
有一天我觉得
人类不用的语言,
只有我一个人知道似的。
人間のつかはぬ言葉
ひょっとして
われのみ知れるごとく思ふ日
一二七
寻求新的心情,
今天又彷徨着来到
名字也不知道的街上。
あたらしき心もとめて
名も知らぬ
街など今日もさまよひて来ぬ
一二八
友人似乎都显得比我伟大的一天,
我买了花来,
和妻子一同欣赏。
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ
一二九
我在这里
干什么呢?
有时像这样吃了一惊,望着室内。
何すれば
此処に我ありや
時にかく打驚きて室を眺むる
一三〇
有人在电车里吐唾沫;
连这个
也使我心痛。
人ありて電車のなかに唾を吐く
それにも
心いたまむとしき
一三一
想要找个游玩到天亮,混过时光的地方;
想到家里,
心里凉了[14]。
夜明けまであそびてくらす場所が欲し
家をおもへば
こころ冷たし
一三二
可悲呀,人人都有家庭,
正如走进坟墓里似的,
回去睡觉。
人みなが家を持つてふかなしみよ
墓に入るごとく
かへりて眠る
一三三
想显示什么不可思议的事,
人家都在吃惊的时候,
自己就消逝掉。
何かひとつ不思議を示し
人みなのおどろくひまに
消えむと思ふ
一三四
人人的心里边,
都有一个囚徒
在呻吟着,多么悲哀呀。
人といふ人のこころに
一人づつ囚人がゐて
うめくかなしさ
一三五
挨了骂,
哇的一声就哭出来的儿童的心情;
我也想要有那种心情。
叱られて
わっと泣き出す子供心
その心にもなりてみたきかな
一三六
连偷窃这事我也不觉得是坏的。
心情很悲哀,
可以躲避的地方也没有。
盗むてふことさへ悪しと思ひえぬ
心はかなし
かくれ家もなし
一三七
怯弱的男子
有一天感觉到了
像解放的女人[15]似的悲哀。
放たれし女のごときかなしみを
よわき男の
感ずる日なり
一三八
院子里的石头上,
当的把手表扔去,
从前的我发怒的样子很可怀念。
庭石に
はたと時計をなげうてる
昔のわれの怒りいとしも
一三九
涨红了脸生了气,
到了第二天
又没什么了,使我觉得寂寞。
顔あかめ怒りしことが
あくる日は
さほどにもなきをさびしがるかな
一四〇
焦急的心啊,你悲哀了,
来吧来吧,
且稍微打点呵欠什么的吧。
いらだてる心よ汝はかなしかり
いざいざ
すこし呿呻などせむ
一四一
有个女人,
挖空心思想不违背我的嘱咐,
看着时也是可悲啊[16]!
女あり
わがいひつけに背かじと心を砕く
見ればかなしも
一四二
我在秋天的雨夜曾经骂过
我们日本的没志气的
女人们[17]。
ふがひなき
わが日の本の女等を
秋雨の夜にののしりしかな
一四三
生为男子,又同男子交际,
总是吃亏,
为这个缘故吧,秋天像是沁进了身体。
男とうまれ男と交り
負けてをり
かるがゆゑにや秋が身に沁む
一四四
我所抱的一切思想
仿佛都是没有钱而引起的;
秋风吹起来了。
わが抱く思想はすべて
金なきに因するごとし
秋の風吹く
一四五
写了无聊的小说觉得高兴的
那个男子多可怜啊,
初秋的风。
くだらない小説を書きてよろこべる
男憐れなり
初秋の風
一四六
秋风来了,
从今天起我不想再和那肥胖的人
开口说话了。
秋の風
今日よりは彼のふやけたる男に
口を利かじと思ふ
一四七
今天有了这样一种心情:
好像在笔直的
看不到头的街上走路。
はても見えぬ
真直の街をあゆむごとき
こころを今日は持ちえたるかな
一四八
不想忘记那
什么事也不惦念,
匆匆忙忙度过的一天。
何事も思ふことなく
いそがしく
暮らせし一日を忘れじと思ふ
一四九
笑着说什么事都是钱,钱,
过了一会儿
忽然又起了不平的念头。
何事も金金とわらひ
すこし経て
またも俄かに不平つのり来
一五〇
让什么人
用手枪来打我吧,
像伊藤一样的死给他看[18]。
誰そ我に
ピストルにても撃てよかし
伊藤のごとく死にて見せなむ
一五一
我做了个梦:
桂首相[19]“呀”的一声握住了我的手,
醒来正是秋天夜里的两点钟。
やとばかり
桂首相に手とられし夢みて覚めぬ
秋の夜の二時